西宮神社の”西宮えびす”

兵庫県にある西宮神社では毎年1月に西宮えびすを開催しており、お正月に多くの人が楽しみにする恒例行事でもあります。テレビのニュースでも副男を決定するシーンが放送をされますし、参加者も熱狂していますが見る側も興奮させる場面です。ふくよかなお顔と笑顔が特徴のえびす様ですが、兵庫県西宮市にあるのが総本社であり、西宮神社ではこのお祭りは大変有名ですし、福参りとして年の初めには必ず行われる祈願をするお祭りとして全国にも知れ渡っています。

1月9日、10日、11日の3日間

開催日程は1日ですべての行事を行うわけではなく、トータルでは3日をかけて行う有名なお祭りです。宵えびすが初日に行われるものであり1月の9日と決まっていて、翌日が本えびすでその次の日の11日にあるのが残り福になります。ニュースなどで目にすることもある最もエキサイトをするのは、開門神事の副男選びです。朝の午前6時という真冬のとても寒くてまだ日の上がらない暗いうちから、その年の副男を目指した男性陣が本えびすの到来前に張り切って集結をします。
驚くほど多くの男性が集まるだけの賑わいではなく、その盛り上がりをさらに引き立てるのが、西宮大社周辺や境内でありお店が多数出展をするのも訪れる人の楽しみです。数店舗のレベルではなく毎年の恒例行事に集結をするのはおよそ600店舗ほどであり、このお祭りの名物にもなっている縁起物を売るための吉兆店も溢れかえります。またお祭りといえば欠かせない露店も、この時とばかりに数多く展開をするのですから、華やかさが増さないはずがありません。

寒さにふるえてこたつで温まるなんてもったいのない話であり、この日は西宮市内の人たちだけが来るわけではないです。近県にあたる大阪からもこの日を楽しみに訪れる人の数は多いですし、神戸からも多くの人が集結をします。何しろ福が得られるお祭りなのですから、毎年お祭りに来る人数は軽く100万人を超えるほどです。

西宮えびすの古い歴史

そんな人々を熱狂させる西宮えびすですが、鎌倉時代に記された古事記にもお祭りのことが書いてあるほどですから、歴史は大変長くなります。

早朝から男性たちが門の前に集まって、そこから我こそが1番とばかりになだれ込みますので、順番を誰よりも先にという競うようになったのは、江戸時代のことです。現代は洋服ですが江戸時代は着物といういで立ちにこそ違いはあるものの、副男を目指して集まる男性陣の姿は、江戸時代も現代も大差はありません。インターネットが主流となったデジタル時代の現代であっても、歴史の深いお祭りで福を得ることへの情熱は変わることが無いです。

桁違いにたくさんの人間が訪れるお祭りではありますが、開催に当たって入場料金がかかることはありません。入場料金は完全無料ですから、参加をしたい人は自由に訪れることができます。9日に行われる宵えびすは早朝の5時から深夜の24時まで、翌日10の本えびすは朝の6時から深夜の24時までで、ラストの11日に開催の残り福は早朝5時から24時までです。3日間という短期間でありながら、参拝者の数は100万人オーバーとなりますので、神社内も周辺も混雑はしています。

ですが常に大混雑で動きが取れないわけではなく、若干ですが時間帯によっては込み具合も異なるため、時間を考えて訪れるのもひとつです。最も込み合うのは本えびすのある10日であり、会社帰りに立ち寄りたい人も多いですから、夕方の18時から夜の22時あたりは身動きが取れないくらい込み合います。でも3日を通してずっとではないですし、ひどい混雑を避けたいのであれば時間帯は、午前中の早い時間を狙うことです。人込みを避けたいのであれば、朝早い時間で屋台が出始める、朝いちの10時くらいに訪れるのが良いと言えます。

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