住所 京都市左京区八瀬花尻町41 TEL 075-744-2311
定休日 水 土井志ば漬本舗さんのホームページ 
「京都〜大原〜三千院〜ルルル〜」陽気に鼻歌なんて歌いながら、のどかな田園風景に囲まれた367号線を車で走っていると、突然私の目の前に「土井志ば漬本舗」の大きな看板と大きな建物群が…!道の左右に「土井志ば漬」の熟成館、本店に工場、そして紫蘇畑…!そう!この一帯はまさに「志ば漬の里」なのです!

創業100年を誇る「土井志ば漬本舗」は、「しば漬け」の大御所であり、「しば漬けゆうたら土井さん!」と、その名を全国にとどろかせた老舗であります。もともと里人だけの食べ物であった「しば漬け」は、大原女のちょっとした心配りがきっかけで京都の町人に広まりその評判を呼んだのです。家庭で漬けられていた「しば漬け」を本格的に商品化したのが、なんと「土井志ば漬本舗」の初代土井清太郎氏だったんです。

全国に「しば漬」ファンをもつ「土井志ば漬」は、その需要の多さに機械化が避けられない状況。しかし「しば漬け」の良し悪しをわける、塩加減と重石置きは昔と変わらず「土井志ば」家伝の手作業で行われています。「熟成館」では創業当時から使われている乳酸菌の宿る大きな酒樽が400コ積まれていて、大原特産の「ちりめん赤紫蘇」に茄子、キュウリ、茗荷等、夏野菜をその大きな樽に漬け込んでいきます。大きな樽の上に漬け具合を見ながら重石(1個が20〜30kgの石を、全部で1t分)を均等にのせていく作業は、長年の職人のカンだけが頼りです。

「熟成館」での乳酸菌の発酵による自然な熟成でできあがった「しば漬け」は、見事な赤紫色の、酸味のきいた素朴で自然な「しば漬け」です。この頃じゃ「しば漬けもどき」がよくスーパーなんかで並んでいたりするんですけど、やっぱり本物の「しば漬け」は、一度食べたら忘れられない味ですよ。

他にも山のモンを漬けた「わらび漬」や「ふき山椒風味」などもあり、これはかなり私的にヒット!おすすめします。ちなみにこちらは良い素材が採れた時に店頭に並ぶ商品なので、ある時と無いときがあるのであしからず。また今が旬の「筍の味漬」やなすやキュウリ、ウリなどの「はんなり漬」も大好評です。

工場見学ができ、ビデオ「むらさきの葉物語」上映館もある「しば漬の里」は「三千院」に次ぐ大原の観光名所です。

【ちょこっとお勉強です】
「しば漬け」って「紫葉漬け」とも「柴漬け」とも書きますが、実は実はこの由来は、壇ノ浦で平家の人間のうち唯一生き残った建礼門院さんが「寂光院」で悲嘆に暮れる日々を送っているを里の人たちが気の毒に思い、慰めようとして献上したのがこのお漬物なんです。大原産の紫蘇(紫色の葉)と茄子、キュウリ、茗荷などを漬け込んだ赤紫が色鮮やかな様から、建礼門院さんが「これはシバ漬けかえ」と仰せになったことよりその名が命名されたとか。かれこれ800年以上にも渡り京都の3大漬物といて愛され続けているんですね。
(ちなみに、土井志ば漬本舗の「しば漬け」は、屋号にもあるように「志ば漬」と書きます!}