京都市上京区今出川通堀川西入 TEL 075-441-0105
営業時間:9:00〜18:00(日・祝〜17:00)
 菓遊茶屋9:30〜17:30(日・祝〜16:30)
定休日 一階店舗は年中無休(元日休)二階菓遊茶屋水(祝日は営業)
鶴屋吉信さんのホームページ

「柚餅」の看板が目印の「鶴屋吉信」は創業1803年(江戸時代・享和3年)以来、京都御所や有名社寺、茶道家元御用達の老舗中の老舗の菓舗です。「柚餅」といえば京都の人ならすぐこの店の看板と御菓子を思い出すでしょう。

それ程有名で、こちらの代表銘菓である「柚餅」は明治維新の頃に創案され、文人画家・富岡鉄斉翁より「天下一品」の賛を得たもので、看板も富岡鉄斉翁揮毫のものなんです。落ち着いた京都の町屋様式は京菓子の歴史を守り通してきた重みや風格、また京都の歴史や文化も大切に伝えていることが感じられます。一階店内は信楽焼の見事な陶板が印象的で、広々としたスペースでは四季折々に姿をかえる可愛らしい京菓子をゆっくり見つつ、買い物を楽しむことができます。

二階の「お休み処」では茶庭を眺めながら四季折々に趣向を凝らした室礼の中で美味しいお茶菓子をいただくことができます。こちらでは粟ぜんざいや葛風味などのほか、夏には「梅まろみぞれ」等冷たいメニューもあり季節折々の甘味を楽しんでいただけます。また季節ごとに行われる「鶴游会」では茶室「游心」でお点前とその時だけのオリジナルお茶菓子をいただくことができます。京菓子は京都の文化そのもので、お茶の文化等、掘り下げていけば京都の全てに関連してくるものです。「鶴屋吉信」では気づかなかった京都の季節や京都独特のゆったりとした一時などを再発見することができます。

京菓子に興味を持った人は是非二階「菓遊茶屋」へ。こちらでは目の前で生菓子の実演を見ることができるんです。季節によって変わる生菓子が職人さんの鮮やかな手さばきで見事に形作られていきます。「あら!あら!」と言っている間に出来上がり、出来たてをそのままお抹茶といっしょにいただくことができます(800円)。なにが楽しいかって、食べることはもちろん、めったとお話しできない菓子職人さんのお話を聞くことができることです。菓子作りの話から使用する道具の話など、「へ〜」と感心することばかりです。ちなみにこちらの職人さん、手先が器用で指が綺麗なんです。お菓子だけではなく道具類は全て自分たちの使いやすいように自分たちで作るんですよ。

鶴屋さんといえば「柚餅!」と先程も書きましたが、もちろん他にも沢山ございますよ。その中でも代表的銘菓はこれ!「京観世」です。こちらの本店の近くに能楽発祥の史蹟「観世家」がありまして、そこには「観世井」という名水の井戸が!そして観世水の渦巻く様子を丹波大納言小豆と村雨によって表現された美しいものなんですね。京菓子はお菓子であってお菓子でない!それはもうおいしいおいしい芸術なんです!