京都市山科区大宅岩屋殿2
TEL 075-572-9400
料金:8,000円(ご奉納金)
時間:9:00〜15:30
毎月第3日曜と18日に実施
要予約 |
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京都山科の大宅御所山の中腹に川崎大師京都別院笠原寺があります。ここでは珍しく「一日尼僧修行」ができるということで、さっそくお邪魔してきました。
開山主笠原政江尼が、笠原寺開山以来頻繁に訪れて来る悩める女性達に、強い生きる力を持ってもらおうと相談に応じるうち、来山される女性を一堂に集めてお話しようととが「一日尼僧修行」の始めたそうです。
ですから「修行」と聞いて、白い着物を着て滝にうたれるだとか、険しい山をお経を唱えながらひたすら登るだとか想像しないように。(ちなみに私は想像をしていました…) |
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今回一日修行される方は東京下町生まれの江戸っ子2人です。朝の9時、本坊にて早速白衣に着替え、お願い事を書きます。その後本堂に移動、移動の時は「オンサンマヤサトバン」と唱えて移動です。この意味は後ほど…。
本堂では尼僧になるための儀式が行われます。「足香」と言って、お香をまたぎ、心身を清浄にする儀式です。そして本尊の前でさらに体を清め、「おかみそり」を行います。(髪を切る真似だけなので安心してください。)
儀式が終われば法衣と念珠が渡され、着替えます。尼僧の着物って案外女性の憧れのようで、この格好がしたいから修行に来るという方も多いようです。江戸っ子のお二人さん、尼僧がお似合いですね。ちなみにこの着物、実は着るのに一苦労だったんです。着方がちょこっと複雑で、一人で着ようとしても簡単には着こなせないのです。
次に念珠の持ち方、いわゆる尼僧の念珠を持っての振る舞い方のレクチャーを受けます。座っているとき、立っているとき、拝んでいるとき等、その時々の念珠の持ち方があるのです。皆さんご存じでしたか?
法衣は着たし、念珠はバッチリ、スタンバイ完了したところで修行に入っていきます。まずは「安座=坐禅」を行います。正当な坐禅「半跏坐」の組み方そして印の組み方「法界定印」を一つ一つ丁寧に教えてくださいます。
そして修行その1スタートです。本堂での坐禅は街の雑音や慌ただしい生活から離れ、日常の時間を忘れることができます。不思議なのは、本堂内は温かい造りで、その中でご本尊を前にしていると「守られている」という安心感が得られ、静かな落ち着いた気持ちになります。そんな静穏な空間でただ無心となり、禅定することができます。
次に軽く休憩をとってから法話の時間です。始めにみんなで心経読経し、そして「仏教のお話し、お釈迦様の悟りや教え、経典の内容、意味」等をわかりやすく丁寧にお話してくださいます。難しい漢字が連なっている経典ですが、一つ一つの意味が分かるとなおいっそう読む力が入ります。そして般若心経の教えや、私たちがどうやって生きていくかを考えます。「お釈迦様の悟りで言えば、欲を出さなければこんなに苦しむことはないんだ。」など私にもちょっとした影響がありました。
江戸っ子2人組もお話をずっとうなずきながら聞いていました。影響力は大のようです。そうそう移動中に唱える言葉「オンサンマヤサトバン」の意味ですが、「仏様と私はいつもいっしょです」なんですって。
お話が終わる頃はちょうどお昼時、本坊に移動して昼食をとります。本堂から本坊までの移動の時はお唱えして移動です。楽しみの一つである精進料理!いただく前に「五観」をお唱えして全てのモノに感謝をしてからいただきます。海老いもや京湯葉など、京都の素材を使った精進料理は本当に美味しく、感謝感謝の気持ちで一杯。特に湯葉のお吸い物が絶品で、湯葉の下にシメジがかくれているんです。焚き物も素材の味が上手に生かされ、どれも美味しかったです。
続いて午後の修行その2「写仏」を行います。大日如来様にお経を唱え、写していきます。 写経や写仏をすることによって、さらに仏様に自分たちの願いを聞き入れてもらうのです。
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修行もクライマックスへ!境内八十八カ所を参拝します。一つ一つお顔の違うお地蔵様にお経を唱え参拝するのです。チリ〜ンとスズが鳴る中、ひたすら参拝し、最後のお地蔵様にさしかかった頃には、ちょうど東山が夕暮れの景色に変わろうとしていました。
最後に本堂で厄除御護摩祈祷をし、法名呼称、終了証書をいただき、これにて無事修行は終了。あっという間の尼層修行の一日でした。この修行は合計8回あって、皆さん全部を終了させるのにだいたい3,4年かかるそうです。だんだん内容も濃くなっていくので、本格的な修行が体験できることでしょう。江戸っ子の2人は今度いつ笠原寺に来るのでしょうか。
皆さんも一度はこういう仏の道に触れてみるのもいいですよ。 |