京都市中京区小川通御池下ル
壷屋町445
エ 075-211-3273
定休日:12月29日〜1月3日
営業時間:午前9:00〜午後5:00
交通:地下鉄御池下車 西へ徒歩7分

丸益西村屋さんの HPへ
堀川御池を南にちょっと下がったところに、町家が建っています。その町家の名前は 「繭」。「丸益西村屋」のご主人西村さんが、寂れていたこの町家を去年に大改造! 一見普通の町家なのですが、奥へと広がる石畳を一歩一歩進んで行くと、そこには和洋折衷の異空間が広がっています。

「丸益西村屋」さんのお店は、この町屋の中庭の奥にある友禅染の雑貨屋さんです。お洒落な店内の奥では友禅染体験ができる工房があります。私がお邪魔したその日も、工房は大にぎわいでした。修学旅行生の団体や外国人観光客、若い女性客と、皆さん楽しそうに友禅染体験をしていました。皆さんがチャレンジしているのは摺込友禅で、摺込用の刷毛で摺込んで染める染色法です。

そんな中、「何を染めようか〜」と人一 倍時間をかけて悩んでいる女性3人組がいました。ここでは染めるのも、色々なものに染めることができて、ハンカチーフや風呂敷、暖簾にランチョンマット、さらには浴衣まで、女性のお客さんだったらなおのこと、悩むことでしょう。(でも、女性にとってこの悩みがまた楽しいんですけどね。)そして染める型紙も種類が色々とあって、古典的なものから現代的なものまで多彩に揃っています。かれこれ1時間近く悩んでいた3人はようやく決まった様子です。

しばらくすると、ニコニコ笑った西村さんが登場し、皆さんに「HOW TO 友禅染」を教え始めました。この西村さんはご存じの通り、「繭」のオーナー様で、「丸益西村屋」のご主人様です。「繭」の温かい雰囲気は西村さんの雰囲気と同じでした。なにが凄いかというと、西村さんは小林念持似の男前!しかも通産大臣より染色の伝統工芸士として認定されているんです。今から思えば、人が少なくなった時の方が西村さんが横にいて教えてくれるので、良かった〜と思いました。

 

西村さんの独特なホンワカした雰囲気で、和やかに作業は流れていきました。型紙が色のパーツ、 パーツに分かれているので、重ねる時、型紙の固定する場所を間違えると、ずれたり重なったりするので注意してください。その点以外は簡単に染めていくことができま す。

もし失敗しても、西村さんがチョイチョイと直してくれるので大丈夫です。1時間近く悩んで選んだだけに、三人ともかわいらしくできていました。余談ですがこち らの三人組、短大の時の仲間らしく、ともちゃん、りえちゃん、なおちゃんと言いま す。久々に京都で再会し「なんかしよ〜」ということで、友禅染体験をすることになっ たそうです。ここで年当てクイズ!「この三人組いくつに見えますか?」私が予測し たところによると、自分よりも若くて、社会人なりたて位と思っていたのですが…、 まさか私と同じとは…、 答えは27歳です。聞いてびっくり!「見えない!もっと若く見えるやん!じゃ〜私 は老けてるの?」ちょっと落ち込んでしまった、いえ、かなり落ち込んでしまった私 は、自分自身に問いかけながら呆然としていたらしく、そんな私をなおちゃん達が一 生懸命慰めてくれました。
気分を変えるために、小林念侍似の西村さんの所へ行きま した。西村さんは何やら壁を見て、ほほ笑んでいました。「どうしたんですか?」 と尋ねたところ、「壁に貼ってあるお客さんのお礼の手紙や写真を見ていると、嬉し くなるんです。」と…。工房中の壁中ぎっしりに沢山の手紙や写真が貼ってあり、よく見てみると、お礼の手紙や楽しそうに笑っている過去に訪れた人達の写真ばかりでした。「ここに来たお客さんは、本当に楽しんで帰ったんだな〜、色んな思いでを持って帰ったんだな〜」とつくづく感じました。なおちゃんたちも「本当に楽しかったし、 イイモノできた!」と喜んで帰っていきました。 皆さんも「繭」に来て見てください。温かい一時を楽しむことができます。そしてその奥にはもっと温かい笑顔の西村さんがいて、友禅染を教えてくれます。