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「金竹堂の春〜胃が痛む思いです〜」

「金竹堂」は江戸末期創業と、現在「花かんざし」を手作りしている京都で唯一の老舗です。毎年「都をどり」等京都の春を彩る舞妓達の祭典には、「金竹堂」が京都中の舞妓達の「花かんざし」を全て手作りしています。

そんな5代目の定永光夫氏にとって一番難しい事は、「江戸時代から100年以上続けてきた(花かんざしの)雰囲気を作る事が一番難しい…」と。

「今なかなか材料がないし変わってきて、職人も減ってきてますからね〜、いかに昔と変わらず雰囲気を作るのかが難しいですね」と、意外や花の形に仕上げていく細かな作業等ではなく、昔と同じ材料がほぼ手に入らない
中、色々なところへ足を運び材料を揃え、花街のお姉さん、母さん達のイメージ通りの色に染め上げる、所謂「下ごしらえ」がなにより大変な作業なんだそうです。

「昔ながらの材料で、この色で等、難しい注文が入っても絶対「できません」とは言えないので」と、「昔からの伝統ですので、注文に必ず応じてその日までに納めるということができて、やっと私らに春がやって来るんです」と5代目。

多岐に渡りこの世界に君臨し続けた「花かんざし」の老舗「金竹堂」、伝統と5代目のプライドをかけ、毎年遅がけの春はやってきます。

◆金竹堂

京都市東山区祇園町北側263
075-561-7868
定休日:木曜日

江戸時代末期より、京都は花街祇園で「かんざし」を作り続けているのがこちら「金竹堂」。べっこうや塗り、蒔絵のかんざし等他、「都をどり」が始まった明治5年以来、舞妓の「花かんざし」を一手に創作し続けている、現在では京都唯一の「花かんざし」の老舗です。店内に並ぶ作品は、全てが他にはない高貴で気品溢れるものばかり、中でも「花かんざし」は京都祇園が生み出した華やかで贅沢な美術品と、一際美しく咲き誇っています。

「花かんざし」作りにとって、「新しいものを創作するよりも、むしろ決まった中で昔と全く同じものを作っていく方が難しい」と5代目。「花かんざし」には、毎月の形や色等、細かな決まりがあって、昔と変わらずの形、材料、染め、そして手法と、それを守り続けていく事がなにより大変な事なんだそうです。5代目の手の中でクルクルと風車のように美しく作られていく
「花かんざし」、糊の着いた羽二重をピンセットで巧みに折り曲げ、それを器用に重ねていく工程は見ていて美しいものですが、正直気分が悪くなるほどの細かな手作業なのです。そうして出来上がった作品はうっとりするほどの美しさ、舞妓達の頭を飾るこの小さな「花かんざし」の世界には、京都の美しい四季や文化、そして京都の職人達の様々な技と伝統が凝縮されているのです。