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「困った時の駆け込み寺」

「器に合わせて、寸法合わせて加工していくのが難しいですね〜」と4代目、しかしどんなモノでもそれにあった、細かく美しい編み目の金網を作りだす「鳥井金網工芸」は、代々多くの料理人からの熱い信頼を集めてきました。

有名料亭や割烹料理屋が「この大きさで、こんなん作って〜」と、例えば火鉢にあう焼網や受け皿にあった豆腐すくい、はたまた灰皿用に、造りの盛り用にと金網のオーダーは様々、料理人の数だけオリジナルの金網がここで手作りされているのです。

「大きさに合わせて色々作れるので喜ばれます…他になかってやっと探してここに来たとか…そんなん嬉しいですね〜」と4代目、姫路から探しに探して、やっとこのお店にたどり着いたというお客さんの話をしてくれました。

「ここだけでしか手に入らない、ここのじゃないとダメ」そう言って遠方からわざわざ足を運んで来る人達に、4代目は「職人にとってこれほど嬉しいことはないですね〜」と感謝しています。

多くの人から頼られている「鳥井金網工芸」は正に「困った時の駆け込み寺」、手作りの温かさ、人と人との繋がり等、オーダーメイドならではの素晴らしさが「鳥井金網工芸」にはあります。

◆鳥井金網工芸

京都市下京区寺町通松原下ル
075-351-0306

創業明治22年、「茶こし」や「豆腐すくい」等の家庭用品を1つ1つ手作りしている、京都では数少ない金網工芸のお店です。現在4代目と、古くは大きな社寺の軒先をお守りする金網を手がけ、そして現在では様々な家庭用金網製品をオーダーメイドしています。
「茶こし」や「豆腐すくい」といっても、代々受け継がれた巧みの技で1つ1つ丁寧に作り上げた作品は正に京都の工芸品なるモノです。特に銅素材のモノは柔らかみのある温かなモノで、これだけ目が細かく正確な六角形を編み出しているモノは、「鳥井金網工芸」だけでしかお見受けすることはできません。

「豆腐すくい」や「茶こし」等、代々作り続けてきた家庭用品だけではなく、4代目はそこからかけ離れた、更なる新しい作品に挑戦しているのです。「自分で考えて変わったモンができた時とか嬉しいね〜。…なかなか形にしにくいモンやから、…難しいけどね〜、そんなんができたらね〜、そんなん嬉しいね〜」と、そして今年秋、新作「香網籠」を発表しました。
見事に輝く金網の籠、美しい細やかな編み目は正に職人の成せる技です。「生みの親の苦しさ」…どんなモノでもそうですが、職人にとってこの世にまだ出てきていないモノを生み出す事が、作り出す事が一番難しいことなのです。時代の流れと共に新しいモノを考え生み出していく職人達、そしてまた4代目はさらなる新しい作品に挑戦していきます。