住所 京都市左京区田中下柳町20 TEL 075-791-2597
■営業時間 11:40〜19:00  定休日 月・第3火(祝日の場合は翌日)
叡山電車「出町柳」駅の前には、ケーキ屋さんや薬やさん、喫茶店などが連なっているちょっとしたところがあるんです。が、そんな道ばたに「手打ち 大山そば」と書いた看板が立っているんです、しかも「米田さん」の家の門前に…。「???」と思いながらも「米田さん」の敷地の中へと入っていくと…、年季の入った「響」の暖簾がハタハタとなびいているではありませんか。

「ここが響…?」とそろりと扉を開けると、カウンター4席と小さい座敷が1つとかなり狭いスペース。この独特の雰囲気そして特有の匂い!これは正しく「ほんやら洞」やらのある出町界隈の雰囲気です。
この雰囲気や匂い、きっと出町に慣れ親しんでいる人は理解してくれるはずです。「響」はそんな出町の匂いを持ったイイ味している蕎麦屋なんです。

で「響」の蕎麦は鳥取の大山、ま〜みなさんが良く耳にする出雲蕎麦と言われる蕎麦粉を使って打った田舎蕎麦なんです。大山の蕎麦は「わりごそば」(980円)といって、小さな器に分けられて出てきます。一枚ずつ出汁と特製一味をからめて食べるんですが、これがびっくり!毎朝お母さんが打つ蕎麦は太くて短めで、ススって食べるんじゃなくて、噛んで食べる蕎麦なんです。

鳥取は大山の田舎のおばあちゃんがお家で作ってくれた蕎麦料理、一般に蕎麦と呼ばれている細くて長くてツルツルで、のものじゃなくって田舎の「蕎麦切り」って感じです。「響」の蕎麦はそんな蕎麦なんです。

その蕎麦に負けないぐっと濃い出汁を絡めてたべるんですが、そこには「わさび」じゃなくて「一味」をかけて食べます。

お母さん曰く「黒い蕎麦は一味の方があうんです。わさびよりも蕎麦の風味を消さないんです。それにうちは種モンが少ないです、とろろとおろしの2種類だけです。なんでもかんでものせたら、蕎麦が消えますでしょ、このままが美味しいんです」と。そこいらの男性よりもここのお母さんは男前やわ〜。

↑クリックすると拡大写真
ちなみに唯一の温かい蕎麦は「かまあげ」(780円)で、私的にはこっちの方が好みなんです。出雲の特長として「出汁は1種類」だとか、なのでこの「かまあげ」のかけ汁は「蕎麦湯とつけ汁」を合わせたモノなんです。柚風味のホント素朴なかけ蕎麦なんですが、これを食べた後は身体も心もホコホコしちゃいます。
「響」の蕎麦は大山の田舎の素朴なおばあちゃんの「蕎麦切り」って感じ、ほっとしますよ。