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昔の花街のお茶屋さんて、必ず「簾・すだれ」をして外から町家の中が見えんようにしなあかんかったんです。今でもそんなんがあって祇園のお茶屋さんはみんな「簾」してはります。これも京都らし〜て風情があっていいモンで、そんな京都の文化「簾」を作っていはるんが「田中すだれ店」さんです。
大正10年創業とお父様の代からず〜と「京簾」を作ってきた根っからの職人さん。「私ら職人やからよ〜しゃべれませんねん」と、ぶきっちょそうに「京簾」を店の奥から持ってきてはなんやかんやと教えてくれはりました。
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普通の「簾」から、1つ15万円する、見事な絹でおられた西陣織の縁がついた、殿様用かと思うようなフサ付き「簾」やら見せてもらいました。もう全国でも「簾」のお店は50軒しかなくて、特に品質の良い「京簾」をつくっているんは「田中すだれ店」さんを含めて10軒しかないんです。
「京簾」は品質が良く洗練されていて、繊細かつ丁寧な京都の職人さんの仕事の入ったモンです。長い京都の歴史が作り上げた「京簾」は平安の時代より「御簾・みす」は宮廷で使われていたモンで、明治以降に一般のお家で使われるようになったんです。
京都の町家は昔っから風情があって、季節によってのお家の姿があるんです。夏の町家の姿は襖も「葭障子・よししょうじ」に替えて、縁先には「簾」で日よけして…そんなんなんです。京都の夏はホンマ蒸し暑いさかい、みなさん工夫してはったんです。それになにより京都の人はそんな風情を楽しんでいはるんです。
そう言ったお家用の「簾」もそれぞれ違っていて、屋外用は近江の生の葭をあんで風通しがエエように作ったモンで、室内用は「洛西の真竹」で丁寧に編んだモノで西陣織の美しい縁が付いたモンなんです。
他にも「田中すだれ店」さんは神社仏閣用の「お御簾」やお茶室用の「簾」と京都のあちこちに納めていはって、「お茶席簾」なんかは皮の付いた葭を使って、素朴さを演出したりとエエモンです。それに料理屋さん用のもあるんですけど、お料理屋さんゆうたら、お造りなんか頼んだらでてくる飾り付けようのモンで、他にもランチョンマットやコースターと色々あってホンマかわいらしいです。
そんな京都の長い歴史と共にある「京簾」は一家に一個あるだけで全然違いますよ。これはおすすめします。 |
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