京都市右京区花園寺の中町11番地 TEL 075-463-6578
交通:バス妙心寺前下車、徒歩6分・JR花園駅下車、徒歩10分
拝観時間:9:00〜17:00(冬季は16:30まで)
駐車場:有 40台(妙心寺)
「桂春院」には4つの庭園があり、それぞれの趣を表しています。
まず始めに目にするのが壷庭の「清浄の庭」です。次に書院前の「侘び庭」です。これが素晴らしく書院奥の茶室「「既白庵」に通じる露地庭なんです。露地は梅軒門と猿戸によって内露地、外露地に分かれていて、奥が一段低くなっています。

書院でお茶と茶菓子を頂きながら、「庭の演出がにくいな〜」と思いつつ一服していました。「思惟の庭」へとつながっている門がまたいい味を出していて、狭い庭なんだけど、落ち着いた印象的な庭でした。
その横の庭「思惟の庭」は私が一番気に入っている庭園です。「侘び庭」よりも低く、お碗の底みたいになっていて、十六羅漢石や礎石が多い茂る樹木で見え隠れしているんです。その風景は実に美しくアートの様で、方丈の高い位置からの眺めは素晴らしいモノです。最後に方丈前の「真如の庭」です。つつじの大刈込みが目の前に広がり、その奥は一段低く、生い茂る楓の樹木に覆われています。

私が訪れた時は紅葉のピークの時で、どの庭園にも見事な紅葉がありそれぞれの庭園を更に美しく演出していました。全ての庭(壷庭は違いますが)は、一段低くなった奥の庭の存在が、手前にある庭を引き立てていて、立体感のある素晴らしい庭園を造りだしていると私は思います。
ちなみに奥庭へと出れるんですが非常に足下が悪く、こける危険性が大なので、気を付けてください。私は「さびた茶の水井戸」の横でこけました。そこから茶室「既白庵」が見えるのですが、この茶室はちょっと訳在りで、書院に隠れるようにあるんです。書院と茶室の間には二重襖によって仕切られ、露地庭の蹲いも土蔵の壁に接して、樹木等で目立たぬようになっているんです。これは昔坐禅修行を第一義として宗風大いにふるった妙心寺では、茶道、香道、能楽等、芸術味を楽しむことは御法度だったからです。様々な趣のある庭はもちろんのこと素晴らしいですが、私は年季の入った当時のままの「桂春院」の色あせた壁や襖絵、茶室に掛軸などが大変印象的でした。
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