TEL 075-561-4865 入浴料 350円
■営業時間 16:00〜24:00

京都の町家は昔っから「鰻の寝床」や言います。特にここら辺(六道之辻)は町中やから、家が細長〜てひしめき合ってて、昔はお風呂なんかついてるとこなかったんです。そやからお風呂と言ったらどこも家族みんなで近所の銭湯に入りに行ってたもんです。

昔はここの筋だけで3・4軒も銭湯があったみたいで、いつも沢山の人で賑わってたんです。昔銭湯言うたら大衆の社交の場やったから、ここでお年寄りから色んな事を聞いたり教えてもろたりしたんです。銭湯の入り方もおじいちゃん、おばあちゃんから教わるんですよ。

 


ちょっとここで「銭湯の入り方入門」です。まずは湯船に入る前に「かかり湯」してから入ります。お湯につかって身体を温めます。次は身体を洗うんですが、洗面器を使って洗うときだけお湯を出します。ず〜と出してたらいけません。もちろん座って洗ってくださいよ、立って洗う近所迷惑なアホはいませんね。

洗ったらまた湯船につかって身体を温めます。ちなみに湯船にはタオルは持ち込まないでくださいね。お風呂から出るときはタオルを固く絞って身体をふいて出てください。ぬれたまんまで脱衣所へは行かないでください。とま〜大まかに言うとこんな感じで、もっと詳しいところはおばあちゃんに教わってください。

今の若い人は銭湯の入り方も知らんようで、以外と外人さんの方があんじょう入ってはるみたいです。しかしそんな社交の場であった銭湯も今や2つだけしかあらへんのです。唯一残っているのが現在3代目という「滝の湯」さんで、水道局の資料によると明治44年から、水道水を使う前は井戸水でやってたらしいのでも〜と古い銭湯です。

脱衣所には今ではえらい珍しい柳行李でできた脱衣籠や昔懐かしい骨董級のあんま機、番台に靴箱の横の常連さんがキープしてはる洗面器セット等、ほんまに懐かしくなります。

ここの3代目さんも言ってはったんですけど、常連さんと言ったら近所のお年寄りばっかりで、昔みたいに家族ずれはもう来〜へんみたいです。「えらい寂しいなったな〜」となんか私悲しいなりました。

やっぱり日本の銭湯はえらいもんで学校以外の勉強を学ぶことができるところです。修学旅行やなんやらで清水さんに行くのもいいですけど、帰りに「滝の湯」さんで汗流してってんか。近所のおばあちゃんと裸でしゃべることって銭湯だけのすごい体験ですから。

常連さんのキープ