ここは鳥辺野の無常所の入り口にあたり、世に「六道之辻」と言われています。
昔は六つの仏堂があったのですが、現在は三仏堂のみ残っており、毎年八月のお盆にはお精霊迎えの「六道詣り」で沢山の人々で賑わいます。
そんな「六道之辻」って言ったら「六道珍皇寺」や「六波羅密寺」が頭に浮かんでくると思いますが、「西福寺」も忘れちゃ〜いけませんよ。「西福寺」はとっても近所のおじいちゃんやおばあちゃんに愛されているジモティーなお寺なんです。
門を潜るとすぐ横に「円福地蔵」さんがいらっしゃって、実はこのお地蔵さんは「西福寺」に毎日遊びに来ていた近所の仲の良いおじいちゃんとおばあちゃんの像なんです。子供さんが亡くなられたおじいちゃん達のためにと大好きだった「西福寺」に2人のお地蔵さんをたてたそうです。いつも近所の人が出入りして、お茶を飲んだりおしゃべりしたりと、みんなの社交の場的なお寺なんです。
が、そんなみんなの「西福寺」にはびっくりするようなお宝があるんです。今年の末大英博物館に「熊野参詣曼茶羅図」と「熊野観心十界図」が展示される予定で、世界中から「西福寺」の数々の寺宝が注目を浴びているんです。
そして中でも凄いのが弘法大師作「六道之辻地蔵尊」!頃は1000年以上昔の室町時代のもので、風化している様は迫力があり、さすが長い長い歴史を感じさせます。
そんな貴重なお宝が襖を開けるとすぐでてきちゃうっていうのがこれまた「西福寺」の凄いところです。「六道詣り」の時は是非気軽にお立ち寄りください。