住所 京都市中京区四条先斗町上ル鍋屋町214-1 TEL 075-211-1170
■営業時間 17:00〜23:00(LO―22:00) 定休日 木曜
「一養軒」は大正11年創業の洋食と洋酒の老舗です。当時では洋食は全て「ふらんす料理」と呼ばれていて、高級料理でした。お祖父様の代より変わらぬ当時の姿で、現在も先斗町の路地奥に「一養軒」は静かにその風格を残しています。

家具や照明、店内の全てのインテリアは昔のままで、ここだけ時の流れが止まっているかのようでした。二度と火が灯ることのないシャンデリアや壁に掛かっている馬主であったお祖父様の小倉競馬第一回優勝「とさかぶと号」の優勝碑、そしてカウンター奥に並ぶ4代続くボトル等、高貴さと古めかしさ、優美さと寂しさが入り交じったこの独特な空間が、なぜか私にはとてもノスタルジックな気持ちになってしまいました。

重厚感のあるカウンターに座りメニューをひらげると、「海老コロッキー」(850円)や「ハイシビーフ」(1400円)などメニューまでが当時のままの呼び方でした。そんな「一養軒」のご自慢は1?ヶ月間煮込んだ特選デミグラスソースとホワイトソースで、昔も今も人々にこよなく愛されています。

今回私がいただいたのは「グリルドチキン・ベーコン添え」(1100円)でした。サラサラとしたあっさり目のデミソースと骨付きの柔らかいジューシーな若鳥が口の中で溶け、旨味だけが広がり、こってりさ、しつこさが全くなく、旨味だけが残るというこの逸品…絶品です。何皿でもいけてしまうこの美味しさは「一養軒」だけです。お客様が代々食べに来られる理由がわかります。今では全国から食しに来るお客様が絶えず、特にA〜Eランチ(2400〜4200円)が好評で、みなさん大満足して帰っていかれるようです。

個人的に今度お邪魔する時は、ウイスキーと古き良き時代を残すこの店を味わってみたいと思います。