TEL 075-221-4566
■営業時間 昼12:00〜大将の気分次第  夜 18:00〜大将の気分次第
大将の気分でお休み ※要予約
お客様のご予算に応じて「おまかせコース」を準備します。
お昼の先斗町をテクテク歩いていると「石原」の門前に「おろし蕎麦とサバ寿司」(2000円)と書いた看板がありました。「あ〜ここはお蕎麦屋さんか〜」などと思いながら「石原」の門を潜り、細い石畳を奥へと進んでいきました。「おじゃまします」と中をのぞくと、飾り気無しのさっぱりとしたカウンターの部屋と奥の鴨川の見える涼しげなお座敷と、なんともシンプルな店内でした。

大将と大女将、5代目女将に囲まれてお話を聞いたんですが、なんせ由緒ある歴史の長〜いお店なのでちょっと省略します。「石原」は明治時代からの由緒正しきお茶屋さんで、なんじゃかんじゃと旅館や置き屋をしたりと、かなり省略しますが、現在の「石原」があるのだそうです。

何を隠そう昔大女将は芸子さんで5代目女将は舞妓さんだったんです。なのにみなさん、こんなに奇策でこんなに面白いなんて…、私もついつい調子に乗ってしゃべってしまいました。

聞くところによると、「石原」は「お蕎麦屋」ではないようです。女将曰く「お酒を飲んでいただくところで、料理ゆうても7.8品の旬のあてをつまんでもらう程度のもんなんです。最後におろし蕎麦とサバ寿司をお出しして召し上がってもらうんですけど」と、ちなみに「石原」は「おまかせコース」のみで、まずメニューが無いもんですから何がでてくるかわからないんです。大将が「今日はこれや!」という自信の品は、どれも季節を感じ、お酒と良く合うモノばかりです。冬になるとふぐやカニのお雑炊なんかも最後にでちゃうんですって。飲む私とすればなんと素晴らしい事!酒飲みの心を良く理解しているじゃないですか!

5月の「あて」は初夏を感じさせる涼しげなもので「バイ貝」「ウニとジュンサイ」「シシトウの炊いたん」「イワシの酢締め」などです。そして「石原」に来たら最後はこれで締めてもらうと言う是非モノ「おろし蕎麦といサバ寿司」。私が驚いたのが「サバ寿司」。普通昆布で巻かれているものなんですが、なんと「石原」は海苔で巻いてありました。大将曰く「海苔の方が相性がいいんですわ。間に胡麻いれてますねん」と。私も食べた事がないんですが、それわそれわ美味しかろ〜に…。そんなサバ寿司を作りだした大将は、さすが一味違う方でした。

人は「偏屈」と呼ぶかもしれませんが、とにかく大将の気分次第で、全てが決まるということ。料理はもちろんのこと、閉店時間や休日も大将次第。なので常連さんはそんな大将と美味しいお酒とあてで楽しくやってるんですが、一見さんはちょっと驚くかもしれませんね。でも大将も女将もとっても個性的な楽しい方で、とってもドラマみたいな夫婦なんです。初めはびっくりするかもしれませんが絶対最後は「またここに来よう」と思いますよ。とにかく心得として、「石原」はそんな大将のお店で、大将の「おまかせ」をあてにお酒を楽しむ。そして最後は「おろし蕎麦とサバ寿司」で締める!いいですか。