京都市山科区小野御霊町49 TEL 075-572-7001
■営業時間 11:00〜15:00 定休日 木

山科の随心院さんのすぐ横に、築400年という恐ろしく古い立派な町家があります。そこが蕎麦屋「橘」さんです。

蕎麦屋と言ってもこちら、元々は由緒あるお侍さんのお屋敷だったんです。なので天井が低く、玄関すぐには槍なんかも装備してあったり、つり階段の上には小さな屋根裏部屋があって、逢い引きするにはもってこいの部屋だったりと…そんでもってインテリアの骨董品や家具、そして手入れされた中庭などなど本当に「立派なお侍さんのお屋敷!」ってな感じです。そんな「橘」のお母さんこと高木経さんはこの古い古い400年前からの町家についてこう語ってくれました。

「私ら来た時はホンマお化け屋敷やったんです。それをせっせこせっせこ毎日掃除してここまで綺麗にしたんです。そやさかい綺麗やゆうて誉めてくれはったらホンマ、我が子のように嬉しいです。」と…ホント嬉しそうに語ってくれました。でもお世辞抜きで「お母さん、ホンマ凄いですね!」と言ったぐらいの立派な蕎麦屋さんです。

話は次にお蕎麦に変わりますが私、大のお蕎麦好きなんです。こちらの「ざるそば」(690円)、どっかの有名所蕎麦屋とちがって、そばといい汁(つゆ)といい量が多め!もったいぶってお蕎麦がざるにちょっとしかのっていない、心の中で「これっぽっちなのにこの値段?!」なんて複雑な思いをしたこと皆さんありませんか〜。

お母さん曰く「ごはん食べに行って、お腹ふくれへんかったら、腹立ちまっしゃろ。そやからお腹ふくれる量もっとくんです。」…その通りよ!「皆さんざるの食べ方は汁にちょっとつけて食べるって言わはりますけど、私はめん類は出汁をいっぱいつけて食べたいんです。そやから汁多めなんです。」と…。皆さん、ここに来たなら、誰に気にせず、思う存分お蕎麦を汁いっぱいにつけて食べてください!ストレス解消です!

そんなたっぷりの「橘」の汁…、これが蕎麦屋「橘」の全てを語っているんです。蕎麦屋は蕎麦自体に拘るのか、出汁自体に拘るのか、はたまた違う何かに拘るのか…と拘る所がそれぞれ違うんですが(勿論全てに拘っているんですが)、「橘」は「出汁」に拘っているんです。

蕎麦は「北海道旭川市幌加内の1〜5番のそば粉を独自でブレンドしたもの。お店の裏で毎日作っています。それはツルツル・シコシコでもっちりと、歯ごたえがしっかりしている蕎麦です。そして命の出汁!裏で削られるカツオに本枯(カツオ節にカビが付いた超高級品)、うるめ、めじか、さばを「橘」流に調合した出汁は今までに味わったことのないまろやかな甘〜い優しい味なんです。関西風の甘めの汁なんですが、そば湯といっしょにいただくと、これが激旨!濃厚なこの旨味は手間暇かけて惜しみなく削り作りだした極上の魚の旨味なんです!「こんな出汁はめったとお目にかからない!」と言うくらい美味しいんです!これだけ私が豪語するのもきっと飲んだらわかるはずです!
是非お母さんの温か〜い蕎麦を食べに来てみてください。きっと汁を飲んだらグビグビいっちゃいますよ。ここは山科・随心院のそばの蕎麦屋です。